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先輩移住者の声 前田 奉基さん/うまじのパン屋

【馬路村に来たきっかけ】

 実は、20年ほど前に馬路村農協に「yuzu.or.jp」のホームページドメインを売り込んだのは私です。高知市内でインターネット関係の会社の営業マンとして勤めていた頃は、まさか馬路村でパン屋をやることになるとは思ってもいませんでした。
 パン屋を始めた直接のきっかけは、昨年、トラックの運転手として建材を村に搬入していた時に、空き店舗となっているパン屋を発見したことからです。以前からパン屋をやりたいと思っていましたが、少なくとも1千万円の資金が必要となるので断念していました。調べてみると、馬路のパン屋は設備を農協が整備してくれているとのこと。これを逃すまいと、すぐに馬路村農協に問い合わせ、念願のパン屋を開店することとなりました。

【村の暮らし】

インタビュー
 馬路村の隣町に母の実家がありましたので、元々、山の中で遊んだ経験がたくんさんあり、村の暮らしを始めるにあたっては、楽しいことしか思い浮かびませんでした。祖母の家は夜になると周りが何も見えないほどの山奥だったので、いざ住み始めると馬路村の暮らしの方がよっぽど文化的だと思いました。
 村に住んでみて良かった点は、村には日本の昔ながらの人のつながりがあり、きちんとした人の付き合いができることです。また、最近まで高知市で生活をしていた自分にとっては、静かで雑音がない夜の時間が心地良く、本当にぜいたくな暮らしをおくっていると感じています。

【パン屋】

 朝4時に起きて夕方6時半までパン屋で働いています。妻も朝6時半ぐらいから手伝ってくれてお客さんに飲み物やサンドイッチを提供しています。村には喫茶店もないので、若い奥様方のお茶会や休日のモーニングサービスとして利用していただいています。
 村内全域、光回線のインターネットが整備されているので、材料調達の問題がないことがすごく助かりました。ネットスーパーも利用できるので、忙しい毎日の中、わざわざ村外まで食料品や日用品を買いに行かなくても良いことも助かっています。ただ、村のゴミ袋の料金は90円とどこよりも高いです。一般家庭ではたいした影響はないと思いますが、商売を営んでいると大変です。
 10月30日には、馬路村最大のイベント「ゆずはじまる祭」がありました。たくさんの人が訪れるとのことで、4日分のパンを用意しましたが、午後2時には売り切れてしまいました。来年は、事前に日持ちする商品も用意して万全の体制で臨みたいと思います。

【これからのこと】

インタビュー
 パン屋をやってみて、823人の村民をターゲットにした商売が十分成り立つことが分かりました。今は忙しくてなかなか実現できませんが、ライダーズハウスやアウトドアショップ、フライフィッシングの管理釣り場など、村にはない商売を手がけてみたいと思っています。
 また、せっかくきれいな川が村の中心を通っているので、周りにボードウォークやイルミネーションを整備したり、トライアルバイクやストライダーといった遊びの大会など、村を盛り上げていく活動にも取り組んでいきたいと思っています。
 村の若い子は職場と家の往復だけで真面目すぎると思っています。せっかく馬路村の自然の中で生活しているのですから、若い子達と自然を利用したアクティビティで楽しみたいと考えていますし、これから新たに村に移住してくれる方々と一緒に馬路村でできる楽しいことを提案していきたいと思っています。
(2016年10月)